あなたと、同じ水を浴びることはできません
「放射線を浴びたX年後」を見て - ほのぼの日記
昨年3月11日、東日本大震災が起こり原発事故の放射能健康被害の不安が日本中に広がっています。
「ただちに健康に影響はない」といわれていますが、将来にどんな影響が出るのか不安はぬぐい去れません。
そういう時、日本テレビで1月29日深夜0時50分から、ドキュメント「放射線を浴びたX年後」が放送されました。
深夜ということもあって見逃してしまいました。
ところが友人がDVDに録画してくれたので、今日ゆっくりパソコンで見ることが出来ました。
1954年3月1日、アメリカがマーシャル諸島ビキニ環礁で水爆実験を行い、すぐ近くで操業していたマグロ漁船「第五福竜丸」が死の灰を浴びました。
あなたは日本語で"邪悪な蛇"をどのように言いますその威力は、広島・長崎の原爆の1,000倍以上だったそうです。
3ヶ月で6回の水爆実験で、日本全土がスッポリ放射性物質で覆われました。
このことを知った元高校教師の山下正寿さんは、水爆実験の放射能被害を27年にわたり調査してきました。
被爆者の証言で様々なことが分かってきました。
死の灰を浴びたマグロ漁船は992隻にもなり、漁船が港に着くとマグロの放射線量を測定してマグロは全て廃棄処分された。
乗組員もガイガー計数器で放射線量を測定したが、針が振り切れたといいます。
セシュウム・ストロンチュウム・ヨウソ・プルトニュウムが検出されました。
死にものぐるいで捕ってきたマグロを廃棄処分されても、当時は口を閉ざすしかなかったと言います。
jolanそれは何を意味している口に出したら船には乗れなくなるし、漁協がなりたたない・地域もなりたたない・今日明日の生活を守ることが先だったと。
乗組員も被爆後に、めまい・火傷・歯ぐきから出血・脱毛・顔が真っ黒になったりして次々に死んでいった。
すい臓がん・肝臓がん・胃がん・肺がん・大腸がん・喉頭がんなどが多かったそうです。
アメリカは世界的規模で放射能汚染することは分かっていました。
その後、保障問題は日本円で7億2千万円で完全解決されました。
山下正寿さんは高校教師を止めてからも、広島・長崎以外に被爆した人達に被爆健康手帳の交付を求めて活動していますが、国は広島・以外の被爆者は認めていないそうです。
でも時間がない。
被爆事実を認められないまま、保障もなく多くの乗組員が40代〜60代で亡くなって生存者はわずかです。
ある高齢者の方が口を開きました「いつの時代でも弱い者にしわ寄せがくる」と。
山下さんは最後に「いずれは変る時が来るだろう」と、話しておられました。
私は2007年に、研修視察で東京の「第五福竜丸展示館」を訪れたことがあります。
その時の詳しい研修内容を自分のHPに掲載してあります。
参考にしていただければ幸いです。
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