2012年3月25日日曜日

餃子倶楽部: Speak, Gyoza


7:10 起床
 昨夜10時頃に1時間ほど走りに出たせいか、程よい疲労で、夜中に1度目覚めたものの、朝までぐっすりと眠ることができた。
 昨日深夜に録画しておいた「ラグビーW杯ニュージーランド大会ファイナル ニュージーランド対フランス」をBGVにして、仕事を進める。まずは1週間分の仕込みで、2本の文章に関する資料作りから。

「亡命作家リン・フリード」(南アフリカ出身のアメリカ人女流作家リン・フリードが自らの文学と故国に対する複雑な思いを語ったエッセイ)

「メタファーとしてのイースター島」(16世紀頃、巨大石像群建立のために森林を伐採し続けた結果自滅したイースター島を、現在危機に陥りつつある地球の暗喩とみる評論)

 ラグビーの試合の方は、自力にまさる地元ニュージーランド(世界ランク1位)がフランス(世界ランク3位)を8―7で破り、1987年の第1回大会以来6大会ぶり2度目の優勝を果たした。SOカーターほか負傷離脱者が相次ぎ、後半にはフランスの猛攻を浴びたが、、クライストチャーチ大地震のあった今年、地元開催の大会で負けるわけにはいかない、という決死のディフェンスで凌ぎ切った。

9:00頃
 仕込みの資料作りが一段落したところで、カフェブレイク。「チョコポッケ」という一口サイズの焼きチョコ入りパイ(おかしのまちおかで安売りしていた。59円!)を茶請けにカプチーノを飲みつつ、しばし休憩。
 Eテレ(NHK教育テレビ)で「おはなしのくに」を見る。今日は、日本の昔話「へっこきあねさがよめにきて」、語り手は女流落語家の林家きく姫。何でもかんでも「どっばーん!」と吹っ飛ばしてしまうほどの大きな「屁」をこく「あねさ」が嫁に来て、その「屁」がもとで里へ帰されそうになって、再びその「屁」のおかげで嫁に戻されるという、明るく突き抜けたお話。
 さて仕事再開と。さらに別の企画用資料作りを2本。


グレアム·​​ロイドは、トレーニングのために何がありません

「フライング・ナイトメア(THE FLYING NIGHTMARE)」(毒舌とユーモアたっぷりのエッセーで有名なビル・ブライソンが航空業界を皮肉った作品。I'm a Stranger Here Myself所収)

「1,000以上の言葉を覚えた天才犬(Border collie learns more than 1,000 words)」(Timesに掲載されたAFPの記事)

12:20
 2本目の資料を3分の1ほど作成し終えたところで、一時中断し、マッチとお昼を食べに出掛けることにした。今年夏頃、高田馬場に「俺のハンバーグ山本」の支店ができたことは知っていた。メディアにもたびたび登場する店なので、一度行ってみたいと思っていたのだ。

「俺のハンバーグセット(1600円)」セットはサラダ、野菜ジュース、お味噌汁、ご飯(おかわり自由)がつく。「俺のハンバーグ」はもちろん、店の看板メニュー。ハンバーグの中に生ハムで包んだコーンクリームソースが入っているというアイディアハンバーグだ。ハンバーグは柔らかくジューシー、コーンクリームソースと味噌デミソースとのコンビネーションは思ったほどくどくない。

「自家製ハンバーグセット(1000円)」牛挽肉を主体としてブレンドされたハンバーグ。表面はカリカリで、中身はシットリとハンバーグのお手本のような焼き上がり。野菜の甘みが感じられるデミグラスソースもしつこくなくおいしい。ご飯のおかわりが自由ということで、僕は「お替わり」を2回(このために今日の朝食はスキップしたのだ)。帰り道はさすがにキツかった。

2:00過ぎ 帰宅
 パソコンを起動させるも、すぐに睡魔に襲われ、しばしソファーに凭れてテイカナップ(take a nap)。zzz...zzz...

2:40
 おお、40分も寝ていたか。さてと、仕事を再開するか。その前にメールチェック―いやな予感がするが…
 Ugh!予感的中。また締め切りか!


どのように魔法のバレルを感知した

「引き続きで大変申し訳ないのですが、第1回○×△4Aの資料もお願いしておりまして、実は原稿をご提示いただきたいのです。すでに作成のリミットに来ております。4A以外の原稿が揃っておりますので,現在4A待ちの状況です」

 容赦ないな。これは今日はムリ。明日以降にしよう。
 とりあえず、天才コリーちゃんの方をやっつけちゃおうか。

19:40
 何とか「6歳のボーダーコリー、チェイサー」の資料を作り終えた。5時間もかかったか。シンは7時半から合コンだって言ってたな。目が覚めたら、朝日を浴びながらこぼれ落ちた記憶を探しにゆくのだぞ。

毀(こぼ)れ落ちた夜を 拾い集めて
明けゆく空に放り投げ
昨夜の酒に泳ぐ酔漢(よいど)れは
潦(みずたま)りの対岸(むこう)も見えない
(「プリズナー」柳ジョージ&レイニーウッド)

 ジョーちゃんも死んでしまったな。合掌。
 
 さてと、今日中に作成しておきたい資料がもう1本ある。

「女性トロンボーン奏者アビー・コナントの戦い」(ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団の応募に合格した女性が、ソロのトロンボーン奏者は男性でなければならない、という当時の偏見に断固として立ち向かった実話)


eloranは何ですか?

 いろいろ調べてみると、この文章は Blink: The Power of Thinking Without Thinking(ひらめき―考えない思考力)という本に掲載されている一節であるようだ。雑誌『ニューヨーカー』のスタッフライターとして活躍するマルコム・グラッドウェルが書いた著書で、世界で200万部超の大ベストセラーになっているという。この翻訳は日本でも『第1感―「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい』という書名で光文社から出版されている。人間の「直観力」をサイエンティフィックに論じたこの本は一度図書館で借りて読んでみよう。
 そう思って、この本を豊島区立図書館の資料検索エンジンにかけたところ、2冊の所蔵が確認されたが、いずれも貸し出し中であった。
 ちなみに、書誌情報では以下のように紹介されていた。

「第六感」という言葉は、理屈で理解可能な、身体的な五感の優越を前提として、理屈を超えた六つ目の感覚を想定している。しかし、五感に優越する、誰もが心の底のどこかで抱いている、第1感が存在することを検討する。

著者紹介 マルコム・グラッドウェル:イギリス生まれ。『ワシントン・ポスト』のビジネス・サイエンス担当記者を経て、雑誌『ニューヨーカー』の専属ライター。著書に「ティッピング・ポイント」など。

 あやー、そんなことをしているうちに、20:20になっていた。
 早く資料作りに取りかからねば。

21:05
 「女性トロンボーン奏者」の資料はまだ3分の1も終わっていないけど、もう今日はおーわりっ!頭が働かなくなってきた。閉店ガラガラーッ、と。
 さあ、腕立てと腹筋をやってから、また夜ジョグ(夜のジョギングのことね)に行って来よう。ほんでもって、その後、豆腐で晩酌するぞ!


22:10
 石神井川ナイトジョグから今帰還した。タンクトップと半パンで走っていたのだが、途中から汗が噴き出してきて、終盤は汗だくになった。体重計に乗ってみると、スタート前から1キロ減。昼飯の分は消費し切っただろう。
 どーれ、シャワーを浴びて一杯やろう!

22:25
 シャワー、終了。
 冷蔵庫にビールのストックがなかったので、今日は序盤省略の麦焼酎、「山猿」(尾鈴山蒸留所)。尾鈴山蒸留所は黒木本店のセカンドブランドだ。キッチンカウンターの上に置いたグラスに山猿をツーフィンガーほど注ぎ、冷蔵庫で冷やした南アルプスの天然水で割る。香りが開く寸前のこの温度が僕は一等好きだ。たまらず、その場で一口ぐびり、とやる。くーッ、五臓六腑に沁みわたるわ。
 グラスを持ってパソコンの前のコックピットに座ると、すかさずマッチがサラダと冷や奴を出してくれる。サラダはレタスとキューリにオリジナルのフレンチドレッシング(タマネギのすりおろしにお酢、サラダ油、塩、コショウ、砂糖を加えたもの)。
 冷や奴は、近所の地域密着型スーパー「マルイチ」で買った2丁89円の豆腐である。ヒゲタ醤油をかけて、田舎のお袋が送ってくれた韓国海苔を乗せる(というか、乗せてもらった豆腐を出してもらった)。ああ、やっぱ、豆腐はうまいな。

23:00
 あたしはもう食べちゃうよ、と言って、マッチが今夜の夕食「サーモン野菜カレー」をお皿によそって食べ始めた。
 うまそうだな。フードコーディネーターのマロン(新宿2丁目出身。シンやカズユキと接点あり)レシピをマッチが家にあるものでアレンジしたらしい。タマネギのみじん切りを炒めたところに、生サケを投入し、表面を焼く。そこに、ニンニク、ショウガ、ガラムマサラ、クミン、バジル。さらにレンジで柔らかくしたナス、サツマイモを加え、小松菜をあえると完成。
 11時半過ぎ、マロンカレーを食べて、就寝…



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